事例紹介(港区)(1)『医療的ケア児就学事例集2022』

港区の事例（事業所委託方式による学校看護体制の構築）

【基礎情報】

①港区の概要
東京都の区部中央部に位置する特別区。和4年1月現在の総人口は約25万8千人、内子ども（0～18歳）約4万2千人。

②学校教育ビジョン

港区教育委員会は、「すべての人の学びを支えつなぎ生かす」を教育ビジョンの基本理念として掲げている。

また目指す人物像として、「生涯を通じて夢と生きがいをもち、自ら学び、考え、行動し、未来を創造する人」とし次の5つの基本的方向性を定めている。

1. 「徳」「知」「体」を育む学び
2. 生き抜く力を育む学び
3. 生涯を通じた学び
4. 地域社会で支えあう学び
5. つながり、伝え、循環する学び

③医療的ケア児の在籍状況

区立幼稚園数は12園、800人の幼児が通い、区立小・中学校数は 29校、1.2万人の子どもが通っている。

区立幼稚園、区立小・中学校に在籍していて、かつ看護師によるケアが必要な医療的ケア児の数は、2021年度現在で幼稚園に1人、小学校に9人、中学校1人の合計11人。（学校数は7校1園）この11人の医療的ケア児を看護師9人で担当している。

④これまで実施した医療的ケアのは項目　
酸素管理・経管栄養・呼吸器管理・気管切開管理・喀痰吸引・血糖コントロール等