事例紹介(練馬区)(11)『医療的ケア児就学事例集2022』
kanazawa
医療的ケア児の就学事例集
③編集後記
今回、就学事例集の取材という貴重な機会を頂きまして誠にありがとうございます。練馬区の関係機関の取材を通じて、教育委員会や学校看護師の皆さんが子ども達の支援にとても熱心でいらっしゃるからこそ、ここまでの支援体制が構築できているんだと実感できました。また、学校看護師はただ医療的ケアを行うのではなく、「子どもの教育を支える看護」という、やりがいのあるお仕事である事を知りました。例えば、自分自身で低血糖症状を訴えることを共同の目標にしていたり、看護師さんと遊ぶのではなくお友達を遊びに誘うことを促していらっしゃったり、気管切開に関する理解やお友達に伝える方法を一緒に考えるなど、子ども一人ひとりのこころの成長、発達の視点から、子どもの特性を捉えて支えていく事を大切にされていました。田村さんは、現場のお仕事を兼任しながら保護者や学校看護師を確りとサポートしていらっしゃり、教職員や教育委員会とも綿密に連絡を取り合いながら、子どもの教育を支える看護を実践されていらっしゃいました。先進的な地域の取り組みが全国に広がることで、子ども達の笑顔と笑い声が広がっていくと嬉しいです。
練馬区取材・編集担当
増子邦行